今回は、新規をもらったジャック・アトラスのリゾネーターデッキの考察記事になります。今回はキーカードとして《コマンド・リゾネーター》に着目したデッキを組んでみました。
シンクロに関する記事はこちら↓
yamachi-9rakura.hatenablog.com
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リゾネーター&レッド・デーモンデッキの現状
店舗代表戦などで使われたレッドデーモンデッキでは、エクストラの多様性を排除し、《強欲で金満な壺》を採用した軸で組まれていました。
リゾネーターデッキはチューナー以外のレベル4モンスターは自由枠であるところを活かし、リリーサークラウソラスを意識したカグヤの採用やゴーキンでの除外を回収するネクロフェイスの採用など、環境を見ているからこそ浮かんでくる発想が多く、素直に脱帽しました。クリムゾンの効果を通すのが現在のリゾネでは重要であるため、ゴーキンでうららチェックをするのは理にかなっています。
実際に回してみると安定感がかなりあり、強さと安定を求めるのであれば最適解かもしれません。
また、レベル8シンクロ、ハリファイバーの成立をしやすし、かつ/バスターのギミックを取り入れた《サイキック・リフレクター》を採用した軸などもあります。
また、闇属性ドラゴン族である点が共通しており、チューナーとレベル4非チューナーの供給を可能とする《クイック・リボルブ》を有したヴァレットを混ぜたデッキタイプも存在します。
何れにせよ、レベル4は自由枠であるため、ドラゴンメイドや呪眼を採用したデッキも見られます。
新規が収録されたエターニティ・コードの発売からすでに2ヶ月あまりが過ぎているため、普通の構築はもう出回っていると考えたために、今回は《コマンド・リゾネーター》に着目してデッキを組んだ、という次第になります。
レッドデーモンカードがたくさんあるし、ゴーキンが使いたくないっていうのもありますけどねw
そのため、今回紹介するデッキは《コマンド・リゾネーター》を活躍させることを意識したファンデッキとなります。
リゾネーター&レッドデーモンってどんなテーマ?
遊戯王5D`sおよびARC-Vでキングことジャック・アトラスが使用するテーマです。
レッド・デーモンはジャック・アトラスの魂のカード《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をはじめとした、闇属性ドラゴン族シンクロモンスター群です。
レベル8にはモンスター破壊効果をもつカードが多くカテゴリには属しますが素材指定的にも汎用的なカードがほとんど。レベル9に妨害効果を有したアビス、レベル10には蘇生効果を持ったベリアルが存在し、それらを状況によって使い分けていくのが基本的な戦い方になります。
カテゴリには属していませんが、チューナーを2体 or 3体要求する《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》、《スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン》が存在します。どちらも新規のおかげで出しやすくなっており、特に後者はかなり豪快な妨害性能をもつため、使用頻度は高いです。
リゾネーターはその全てが悪魔族かつチューナーというかなり尖ったカード群です。
その全てをサーチできる専用サーチカード《コール・リゾネーター》を有しており、このカードから全てのカードにアクセスできますが、全てがチューナーであるため、手札がチューナー過多におちいることが多く、それゆえに事故が多い印象でした。
それを解決するべく、登場したのが《コマンド・リゾネーター》です。
《コマンド・リゾネーター》の効果おさらい
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:手札から「リゾネーター」モンスター1体を捨てて発動できる。デッキからレベル4以下の悪魔族モンスター1体を手札に加える。
手札からリゾネーターをコストとしてきる必要がありますが、レベル4以下の悪魔族をサーチというかなり広い範囲をサーチ可能です。
とはいえ、コストがリゾネーターモンスターである点がネックで、いつでも発動できるという訳ではないため、ガチ構築では採用されにくいカードです。単純に2:1交換である点もネックです。
加えて、《灰流うらら》を当てられた場合手札を2枚失ってしまう点が大きく、初動を止められるとリソースを回復しづらいリゾネーターデッキではかなり痛手です。
とはいえ、
- レベル4以下の悪魔族というかなり広いサーチ範囲
- 速攻魔法である
- 手札のリゾネーターを好きなリゾネーターへ変換可能
と、このカードにしかない利点も多数あります。
特にこのカードが単なるサーチカードでない点として、速攻魔法であるという点が挙げられます。
コマンドリゾネーター自体はサーチできるカードではなく、相手から見えないカードになります。そこで速攻魔法である点を活かし、相手ターンにこのカードを打つ事を視野に入れます。
というわけで、前置きはこのくらいにして次はデッキレシピの紹介です。
デッキレシピと回し方
メインデッキ
リゾネーター
デッキの核となるリゾネーターの各採用枚数は以下の通りです。コマンドリゾネーターのコストとしてきるため、通常のリゾネデッキより気持ち多めに採用してます。
- クリムゾン3
- レッド2
- クリエイト2
- シンクローン3
このリゾネーター群は大きく分けて2つの役割があります。
- 《レッド・ライジング・ドラゴン》を成立させる
- 上級レッドデーモンをシンクロ召喚する
クリムゾン、レッドが前者、クリエイト、シンクローンが後者に当たります。
新規のクリムゾンは相手の場に依存せず、召喚権を切らずに場にリゾネーターを供給できる点。そして、条件付きとはいえデッキからリゾネーターを2体リクルートする点は非常に強いため3積みです。
レッドはクリムゾンと役割が被っており、先にクリムゾンが場にでた場合、クリムゾンの②の効果を通すためにはレッドの召喚ではなく、レベル4モンスターの召喚で動くため、少なめの2枚。
これらは初手で握りたいカードであるため、サーチカードである《コール・リゾネーター》3枚と合わせて8枚体制です。
クリエイトは一枚でも良いですが、今回は2枚。基本的にクリムゾンからリクルート。墓地にある場合ライジングで釣ってそのままアビス等の使い方になります。レッドが2枚であり、クリムゾンのリクルートはレベル3クリエイト、レベル1シンクローンの組み合わせで持ってきたいため、引いてしまった場合の保険もかねて2です。妖精竜+クリエイトでベリアルとかやるときあるかも。
シンクローンは2の構築をよく見ますが、このデッキでは3。
コマンドリゾネーターを採用しているため被りはあまり怖くなく、逆にいえば引き込みたいカードであるため、多めに積んでます。②の回収効果はターン1がついておらず、クリムゾンで持ってきたシンクローンと素引きして場に出したシンクローンの効果で2枚リソースを回復できます。この効果で回収したカードはコマンドリゾネーターのコストで使えるため、非常に優秀です。
レベル4モンスター
リゾネーターはチューナーしか存在しないため、非チューナーはカテゴリ外のカードを採用します。本デッキで採用したカードとして、
- 黒き森のウィッチ
- BF-精鋭のゼピュロス
- 終末の騎士
- レッド・スプリンター
- 風来王 ワイルド・ワインド
です。
上記三枚は非チューナーレベル4モンスターを2体供給するためのカードです。
黒き森のウィッチはワイルドワインドをサーチする事で、終末の騎士はゼピュロスを落とす事でそれを実現します。
ウィッチは本デッキにおいてはほぼなんでもサーチみたいな感じなので、足りていたら好きなカードをサーチします。
ヴェーラーを採用するともっと強くなります。
詳しい展開例はこちら↓
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スプリンターはコマンドリゾネーターでサーチでき、コストできったカードをそのまま蘇生できます。少し使いづらいカードではありますが、今回のデッキコンセプトですとサーチ手段があるためピンでの採用となります。
ワイルドワインドは同様にコマンドでサーチできます。重なってもそこまで弱くないため3枚です。たまに相手ターンライザーで落として自ターンに墓地効果のリゾネサーチを行ったりします。
デストルド
ライザーで落としたり、ゼピュロス使用済みの場合は終末で落としたりします。ハリ成立、レベル7シンクロを出す等仕事は結構あります。
コマンドサーチ対象悪魔族
コマンドを打って活きるカード群。
アンクリボーは相手の攻撃宣言時に墓地のモンスターを蘇生できるカード。スーパーノヴァの蘇生できた場合、自身の場によらず相手バトルフェイズを終了させられます。ハリライザーから蘇生カードと合わせてシンクロをするのもあり。
ジャックのカードである《バトルフェーダー》はジャックのカードという以外に採用理由はないですが、割と使えます。(採用理由としてひどい…)
ムーンスターは使いづらいカードなのですが、コマンドで好きな時に持ってこれるとなるとかなり便利。チザクラも同様です。
墓穴の指名者
クリムゾンに対するうらら、ライジングに対するヴェーラーで止まってしまう場合がある上に、単純なデッキゆえウィークポイントが分かり易すぎるので入れてます。被っても弱くないので3枚。
神の宣告
スーパーノヴァが魔法罠には無力であるため3枚。正直ファンデッキとしてはあまり面白くない採用理由ですが…。
エクストラ
いろんなレッド・デーモンを使いたいため、出来るだけ種類を多くしてます。特殊なカードはないため、あまり書くことがありません。
リゾネーターとレッド・デーモンをつなぐカード、《レッド・ライジング・ドラゴン》は3積みです。このカードの効果を通すのが第一目標。
アビス、スーパーノヴァは貴重な妨害カード。先行時これらのカードを揃えることを目指します。
カラミティは普通に出すこともありますが、ライザーからめて相手ターンに出すことも。ヴァレルロード、クアンタムは苦手な破壊耐性持ちに対して出します。
回し方
単純なデッキのため、回すのは難しくないです。
基本的にはアビスやスーパーノヴァで制圧、返しにはレベル8レッドデーモンで場を荒らしたり、高打点で攻めます。
リソースがつきやすいので、ライジングやワイルドワインドの墓地効果忘れずに。
宣告、トルドとライフが減る要素が多いですが、地味にレッドの回復が生きたりします。
さいごに
今回は、リゾネーターデッキの新ルール対応デッキレシピを紹介させていただきました。アンケート企画ということで、初めてのことでしたが、投票してくださった方ありがとうございます!
あんまり回しきれてないので、少しデッキとしては不満点が残る形になってます。もっと練りたいですね。
リゾネーターデッキは光り物が少なく、エクストラも極端に高いカードも必要ないので組みやすく、回し方も難しくないので初心者の方にはオススメのデッキです!(今回の新規カードも全てノーマルでしたね)
ジャックごっこをしたいって方は組んでみてくださいね。
他にもこんな展開例があるよ!とかありましたら、コメントくださると嬉しいです。