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【遊戯王デッキ紹介】クロシープを最大限に活かすデッキ「クロシープコントロール Type:S」【ペンギンメルフィーシャドール】

こんにちは、くらくです。《クロシープ》登場からなんと2年と半年が経ちました。

今回は、以前紹介したデッキ「クロシープコントロール」の現状を紹介する記事です。このデッキ、「POWER OF THE ELEMENTS」でかなり強化されました。

 

 

 

 

前回の記事↓

yamachi-9rakura.hatenablog.com

前回のデッキ紹介↓

yamachi-9rakura.hatenablog.com

 

 

デッキコンセプト

コンセプトは《クロシープ》の融合参照効果による蘇生で場をコントロールすることです。

常に《クロシープ》をEXモンスターゾーンに維持し、さまざまなマスコットモンスターで自/相手ターンに共に何かしらの除去を飛ばします。

  

森の聖獣 カラントーサ》のトリガーが「獣族の効果で特殊召喚」であり名称ターン1もないことから、 《クロシープ》で蘇生する以外の方法で出力しても、重ねて効果を使えるという点に着目しました。

 

と、ここまでは以前以下の記事で書いたとおり。

 

 4月に発売された新弾「POWER OF THE ELEMENTS」でこのデッキがかなり強化されたので、その進捗を記していく記事です。

 

 

デッキレシピ

まずは今のリストを。

遊戯王ニューロンにより作成

 

シャドール」「メルフィー」「ペンギン」をメインとしてすえたデッキです。

新弾で追加された「スプライト」の要素を加えたため、「レベル2」を主軸に構築を変化させています。

 

 

 

構築の流れ

初期構想から前回の構築までの流れは以下の記事を参照ください。

 

 このデッキで《クロシープ》の効果で蘇生したいモンスターもこちらの記事でまとめています。

問題点を洗い出す

前回は「ペンギン」の要素を追加したことにより、シンクロ面での動きに幅が生まれました。セットできるモンスター+《ペンギン勇士》からとりあえず動くことができ、初ターン目に中途半端な動きをして終わるということが少なくなっていました。

 

その上で、デッキの問題点として以下が挙げられます。

  1. 融合ギミックへのアクセス手段が乏しい
  2. メルフィー周りのギミックが回った時のレスキューキャットのバリュー低下
  3. レベル面で浮いている「未界域
  4. ルイキューから勇士をサーチすることがほぼ無意味
  5. 事故を誘発しやすい儀式ギミック
  6. ライフをなかなか削れない

 

レスキュー・キャット》は初動札として非常に優秀ですが、メルフィーギミックで勝手にデッキから獣族が吐かれていくため、2枚目以降のバリューが低くなります。

今までは、クロシープを作るかランク2エクシーズ、レベル4シンクロに繋ぐのが《レスキュー・キャット》の主な役割でしたが、今回「シャドール」ギミックへの橋渡しという役割を追加しました。

 

獣族モンスターのかさ増しと事故軽減として採用していた「未界域」モンスターですが、その他のモンスターに比べてレベルが浮いており、イラつきの種でした。新弾でメルフィー新規が増えたので、漸く抜くことができました。

 

未界域」を含め、事故要因となり得る「メガリス」を含めた儀式ギミック、《ネメシス・キーストーン》を絡めたシェキナーガループギミックを完全にオミットし、より丸く、より安定するように構築を変更しました。

 

 

メルフィー新規による強化

メルフィー新規がとてつもなく強く、かなり厚く積むことで様々な問題が解決できました。

踏むと増えます《メルフィー・ワラビィ》

敵が出てくると腹から子供を2体射出する鬼畜。ドラパルトか?

 

こいつ自身が除去を飛ばすわけではないですが、《メルフィー・キャシィ》《メルフィー・パピィ》を持ってくることができ、後述する《ラッシィ》《うきうきメルフィーズ》を絡めて2枚除去を飛ばせるため非常に強いです。

また、《ワラビィ》自身が雑に効果を起動できる点が非常に強く、《森のメルフィーズ》の無効効果を下級メルフィーの除去とバラけて起動しやすいのが偉すぎます。

 

待望の獣族レベル2チューナー「メルフィー・ラッシィ」とメルフィーシンクロ「うきうきメルフィーズ」

KONAMIさん私のこと好き???どっちもホントにこのデッキのためのカードなんだけど……?

メルフィー・ラッシィ》は他の「メルフィー」と異なり、チューナーでかつ共通効果を持っていません。代わりに、獣族モンスターが手札に戻ったターンに手札から特殊召喚し、手札のメルフィーとシンクロできる効果を持っています。

 

うきうきメルフィーズ》は、特殊召喚時に相手モンスターをバウンスする効果を持っています。

つまり、獣族サーチを持つ《キャシィ》から《ラッシィ》をサーチすることで、レベル4シンクロを相手ターンに出すことができ、《うきうき》を出せばそのまま除去を打てるということです。

 

うきうき》の強い点はレベル4かつ除去効果のトリガーが特殊召喚時であるところで、《クロシープ》で蘇生可能でありそのまま効果を使えます。

これにより、メルフィーギミックを回すだけで、墓地にバウンスと破壊の弾を用意することができ、無理にペンギンギミックに触れたり、デッキ融合を通さなくても様々な場面に対応できるようになりました。

 

また、《ラッシィ》の特殊召喚は自ターンでも行えるため、《獣王アルファ》のバウンスを通した後に特殊するなんてこともできます。これによりレベル10シンクロ、つまり《相剣大公ー承影》に繋ぐことができ、より各ギミックの繋ぎが自然になりました。

 

余談なんですが、《うきうきメルフィーズ》のイラスト、後ろの方のシロクマにパピィ?がぶら下がってるかわいらしいところ、何か既視感がありまして、なんだろうと思っていたのですが……

 

 

 

 

©野田サトル集英社 ゴールデンカムイ 112話 ウコチャヌプコロ より

 

 

 

はい……、本当にすみませんでした……。

 

 

最強レベル2サポート「スプライト」

効果判明当初からこのデッキを構築を根本から変えるカテゴリだと感じました。

レベル2、リンク2がいるだけでチェーンを組まずに特殊召喚できるため、《クロシープ》やランク2を組む手段としてはもちろん、《クロシープ》の効果のトリガーもともなるため、手札にきてほぼ腐ることがないのが偉すぎます。

 

実質オネスト「スプライト・ピクシーズ

スプライト」を採用しようとした最大の理由がこの《スプライト・ピクシーズ》でした。今まで、クロシープを殴らせない対象を取らせないとか、シンクロ参照効果でちまちま打点をあげるなどして、クロシープ本体のひ弱さをカバーしていましたが、ついにオネストがきました。しかも展開効果持ち。採用しない理由はありませんね。

 

この手の打点補助系のカードは手札で腐ることが多々あり、採用に踏み切れないことが多いですが、ゆるい条件で自分から場にでられるのが偉すぎて、複数枚採用しても邪魔にならないのが良いですね。

 

エクシーズモンスターの中に隠れるのよ!「ギガンティック・スプライト」

環境でよく見る方の「スプライト」。《キャット・シャーク》で打点をあげて6素材アライバルを上から殴る化け物ですね。

 

このデッキにおける《ギガンティック・スプライト》の主な役割は「エクストラモンスターゾーンからクロシープをどける」ことです。クロシープの効果を毎ターン起動するには、リンク先をあける必要があるため、一度リンク先のカードも含めてクロシープを出し直す必要があります。今までの構築では、この役割を高リンクモンスター(アクセスコード)にあたえており、ある程度リソースの消費が必要でした。

 

加えてこのデッキでは、《メルフィーのかくれんぼ》によってクロシープを使い回すことが肝であり、3回目のクロシープの出力にはある程度の準備が必要です。

しかしながら、《ギガンティック・スプライト》を用いることで、これらの準備が簡単に揃うようになりました。

 

手順としては、《ギガンティック・スプライト》から《スプライト・ブルー》をリクルートし、《ブルー》効果で「スプライト」をサーチしてそのまま出力すればランク2が組めるため、《森のメルフィーズ》を出すことができ、《メルフィーのかくれんぼ》をサーチできます。

この時点で「カード名の異なるモンスター」が2体並んでいるため、そのまま《クロシープ》を再び出せるのも良いところ。

 

デッキばれすると、場・墓地から《クロシープ》を執拗に除外されがちですが、「エクシーズ素材」という相手が一番干渉しづらいところに一枚、デッキの核となるカードを隠せるというのが非常に気に入っています。

リンク2を素材にすれば打点も3200と高く、打点要員としても心強いのがありがたいです。

「打点要員となり、自分で場を離れられる高リンク体」という役割でアクセスコードの採用していましたが、これに関してはずっと懐疑的だったので、漸く抜けて良かったという感じです。

 

 

 

 

シャドールギミックの再選定

クロシープ》の融合効果のトリガーを満たすために、安定した融合モンスターの供給手段釣り上げるモンスターの墓地送り手段として用いていた「シャドール」の枚数を再選定をしました。

儀式ギミックのオミットにより、レベル4のバリューが低くなったため、リザードを含めレベル4シャドールの採用は最低限に。その代わりヘッジホッグの枚数を増やしました。

 

また、ネフィリムの枚数は以前1枚採用に変更しましたが、シェキナーガループギミックのオミットによりシェキナーガが1枚採用となったため、2枚採用に戻しました。レベル10シンクロへの礎ともなる上、属性も含めた単体性能がシャドール融合体の中でも一番高いため、やはり頼もしい存在です。

 

レベル2モンスターの通常召喚から入ることも多くなったため、《影光の聖選士》の枚数も減らして1枚になりました。

 

そして、前回と大きく変わったのが《シャドール・ネフィリム》の採用です。

リバースモンスター2体」という非常に重い素材指定ですが、一度出してしまえばずっと機能してくれるカードです。《レスキュー・キャット》から《ライトロード・ハンター ライコウ》を2体リクルートして出します。

このデッキにおけるライコウのような、「ある特定のカードから出すこと」しか役割を持てないカードを採用することはあまりしたくないのですが、「スプライト」のおかげで「レベル2モンスターを通常召喚する」という行為に意味ができたので採用に至りました。

 

以前の構築では融合に関わるギミックは完全に独立しており、「シャドール」関連のカードを引かなければならず、他のギミックから触れないようになっていました。ですが、レベル2を2枚揃えれば《レスキュー・キャット》まで触れるため、獣のギミックから「シャドール」ギミックを回すことができるようになり、よりギミック同士の繋がりが強固になりました。

 

儀式ギミックがなくなったことから、エルドリッチがそれ本来の性能以上の働きをできなくなったため不採用に。代わりにデッキ融合を通した際に落とす光属性として、そのままクロシープで蘇生して月の書を打てるシラユキを採用し直しました。

 

 

 

現状の構築の悩み

承影ルークのコンセプト破壊

前回も書きましたが、《承影》と《影依の偽典》を構え、かつ《エルシャドール・ミドラーシュ》が成立するような状態だと、相手にとっての詰み盤面をつくりかねないです。

これに《クロシープ》は一切絡んでおらず、仮に噛ませたとしても《ミドラ》が通るのであれば過剰であることがほとんどです。つまり、「クロシープでコントロールする」というコンセプトを破壊しています。

これに関しては変わらず、といった感じです。

 

ペンギンギミックの浮き具合

ルイキューピットも抜けたことで、《ペンギン勇士》は素引き前提のカードになってしまい、完全に浮いています。《ペンギン・ソルジャー》がレベル2という点と《ポーラ・ペンギン》にアクセスできるくらいしか他のギミックと噛み合いがなく、このギミック要らなくね?ってなってます。ドラガイトも抜けちゃったし……。

……書いていてホントにいらない気がしてきました……。でも素引きすると強いんですよね〜〜。

 

 

 

未来へ

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 今回は「POWER OF THE ELEMENTS」で強化されたデッキ「クロシープコントロール type:S」の紹介でした。「POWER OF THE ELEMENTS」は良いカードが多くて良いですね〜。

 以前の構築より安定力が段違いに上がり、早い段階から強い盤面を作ることができるようになりました。

 

以前から、詰み盤面が少なく、相手の動きを見つつもある程度勝てるデッキではありますが、今回安定性の面でも向上できたので良かったです。ようやく納得できる構築に近づきつつあるかなと感じています。


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