遊戯王アドカレBサイド3日目担当のくらくです。
去年一昨年一昨昨年に続き、今回も参加させていただくことになりました。刺身さんありがとうございます。
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昨日担当のあらいぐまさんのnoteはこちら。アイコンかわいいなって前から思ってました。執筆時点で記事は読めてないので、感想はtwitterでつぶやきます。
私は今までのアドカレでは、下記のようなアニメ系の記事を投稿していました。今回の記事よりかなり気合れて書いたので本文は読みたくなくても下記記事は読んでくれると嬉しいです。
yamachi-9rakura.hatenablog.com
yamachi-9rakura.hatenablog.com
昨年は下記のようなよくわからないコラムを書いたのですが、今年もよくわからないコラムを書きました。
yamachi-9rakura.hatenablog.com
まえおき
「そのカードはライン越えでしょ」
カジュアル対戦をしていて、そんな言葉を聞くことがあります。
この言葉を意訳すると、
「そのカードは我々のデュエルには相応しくないカードなので、使うのはやめてほしかった」
ということでしょうか。
どうやら、その人の中には許せるカードと許せないカードというのが存在し、どこかでその線引きが行われているということなのでしょう。
おかしくないですか?
全てのデュエリストに共通する線
遊戯王をプレイする全て人に共通する線、ラインはひとつしかありません。
それは、リミットレギュレーションです。
リミットレギュレーションは公式から施行されているもので、基本的には無視できない、明確なラインです。
公式からその理由をあかされていないとしても、公式から施行されている以上、遵守するべきものです。それが競技性を伴わなかったり、商売的な理由を感じるとしてもです。
リミットレギュレーションさえ守っていれば、全てのプレイヤーはどんなデッキを組んでも他人に非難される筋合いはないわけです。
個々人の引くラインは絶対に合致しない
このカードは使って欲しくない、使われると嫌だ、そんなものはプレイヤーひとりひとり、別に存在し、絶対に合致するものではありません。
例えば、私はカジュアル対戦で増殖するGを投げられても、そこまで怪訝な顔はしないとおもいますが、得意げにスプライトエルフを使われると何かしら思うところはあります。まあ自分も使うんで何も言いませんけど……。
カジュアル環境という存在しないことば
カジュアル環境という、ありもしない言葉がたびたび使われます。
対戦ゲームにおける「環境」という言葉は、定義は難しいですが、「勝ちを競う場」と言えるかもしれません。その上で環境デッキ、環境キャラといえば、「その壇上に上がることができるもの」と言えます。
その上で、「カジュアル」という言葉はそれらをさらに上をいく複雑さ、定義の難しさを孕んだ言葉です。
言うまでもないですが、一人一人に「カジュアル」として許容できる範囲が異なり、この認識が合致することはほぼないのです。そして、遊戯王というコンテンツは圧倒的にカジュアル層が厚いです。
故に広義の言葉として、多くの人と認識が共通する「カジュアル環境」なんてことばは存在し得ないのです。
?:「いや、いつもやってる人とは認識合ってるんだが……??」
それ、身内環境でしょ?
自分の「カジュアル」を他人に押し付けるな
TCGに限らないですが、自分の価値観を他人に押し付けてはダメだと思ってます。
自分の身内環境がどうであれ、初めてやる人とカジュアルに遊戯王をやるのってとても難しいです。
大手のカジュアルオフ会みたいなのでは、その主催側の動画やコンテンツを見ることである程度パワーを合わせることはできると思いますが、それも単なる目安です。人数が増えれば増えるほど、それだけ多くの価値観が混在し、混沌と化します。
自分の中でラインを引いて「自分のデッキ」を組むのは良いですが、そのラインに当てはめて「相手のデッキ」を批評するのはしてはならないことだと思ってます。
人それぞれデッキの組み方、カジュアルデッキに対する考え方が違うわけで、それに対して、自分の価値観をものさしにして何かをするのは褒められる行為ではありません。
?:「私がいつもやってる環境ではそんなカード出ないんですけどね〜」
不機嫌になるなら最初からシンプルに勝ち負けを競って楽しめる環境戦しましょうよ。
ホントにカジュアルに遊戯王できてるの?
「このデッキ強すぎるかな」
いもしない仮想の対戦相手を想像して、自らを苦しめて、それでカジュアルに遊戯王楽しめてるんですかね。
環境に縛られず遊戯王をやりたいはずなのに、自分の中に変な制限を設けてデッキ構築に苦しんでる人結構いる気がします。先人がいるとかいないとか。
やりたいことやりたくてカジュアル戦やってるはずなのに、変な思考や思想が入って構築に歪みが出たら元も子もないんです。一枚一枚のカードの差が如実に現れるゲームなのに、バリューの低いカードに置き換えてたら上手く勝てないのは当たり前です。
もっと自由に、好きなカードを、そして、勝ちにつながる対面意識を持ってデッキを組むことが、よりカジュアルに遊戯王をすることにつながっていそうな気がします(まあこれはあくまで個人的な意見ですけどね)。
相手をボコボコにしちゃってなんか気まずくなってももう一回やればいいじゃないですか。それよりちゃんと動かずにやたら言い訳ばかり並べられる方がなんとも言えない気持ちになりますよ。
誰だって楽しくやりたい
カジュアルにやろうが環境戦(私はガチ戦という言い方が好きではないためこういう言い方になります)しようが、目の前に座っている相手はあなたと同じく「遊戯王が好き」で「楽しくデュエルしたい」と思っているはずです。
右手前に置かれたデッキを組むのにあなたはどれだけ時間をかけましたか。それと同じくらいの熱量を持って、相手もデッキを組んでいるはずです。何回も何回もデッキから5枚引いて、その結果に一喜一憂したはずです。
そんな相手に対して、「自分のデッキのパワー」を気にして挑む方が、失礼だと思います。
相手がどういうデュエルをしたいかはわからない。けど勝ちたいという思いは変わらないはずなので、その思いをバチバチにぶつけて、しのぎを削り合うのが楽しいんじゃないんですかね。
カジュアルとはいえ、負けてもいいなんてことないはずです。だって好きなカード使ってるんですから。好きなカードを使って負けるのって、とっっっっっっても悔しくないですか?私は悔しいです。負けたくないです。
?:「相手のやりたいこと邪魔したくないんで」
ふーん。それってあなた自身が妨害してほしくないだけじゃないですか?
?:「負けてもいいデッキなんで」
それ、デッキですか?
この記事も一つの価値観
強い言葉が多かったですが、今まで上げてきた意見はあくまで個人的な意見であって、これも一つの価値観です。これを誰かに強要したいとかそういう意図は全くないですが、こうやってやって公開することが一種の強要と捉えられなくもありません。
動画映えする。記事として映えやすい。好きなモンスターが出せる。様々なカジュアルデッキのあり方があって、それひとつひとつ作成者のデッキに対する想いは尊いものです。プレイヤーの数だけカジュアルデッキ、ファンデッキのあり方があるので、私にそれらを否定する権利は全くないです。すべて私はこうありたいという、ただの意見です。
どう思ってもらっても構いませんが、この記事を読んで、一番伝わって欲しいことは「カジュアルに遊戯王をやることがとても難しい」ということです。
環境デッキを使って一期間、良い勝率を保つのもとても難しいですが、それと同じくらい、さまざまな人とカジュアルに遊戯王を楽しむのって難しいです。
知らない人とやるのなら、上に合わせて勝ちを競う環境戦をやったほうが楽です。知らないカードも少なくなるでしょうし。
日常生活でも、価値観の合わない人間と接するのは疲れるし面倒です。デュエルも人間と接する行為なので、たとえ好きなことをしていても、価値観の合わない人間とやるのは楽しくなくなる可能性があります。
その価値観、「ライン」をうまくすり合わせられるのが、いつもデュエルしてくれる友人や周りの人間です。そういう人とやる遊戯王を大切に、一番に考えるべきだと思ってます。
SNSが発展して、多くの人と関われるようになった弊害で、多くの価値観に触れるようになってしまったため、「自分たちがやっている遊戯王」が迷子になってしまいがちです。
ものすごいデッキを組むデッキビルダーは存在します。でもみんなそうなれるわけじゃないんです。いろんな過程をすっ飛ばして、私たちは有名ビルダーにはなれません。私はデッキを組むのが嫌いなので一生なれません。
デッキをたくさん作れるからすごいとか、誰も使ってないカードを使ってるからすごいとか、そういう相対的な謎の評価基準を自分の中から取っ払って、「今遊戯王を楽しめてるからえらい」くらいの気持ちでいた方が、遊戯王をカジュアルに楽しめると私は思います。
勝つために組んだ環境戦仕様のデッキと違い、今期の勝率がどれだけとか、何々CSで優勝したとか、そういう定量的な評価ができないのがファンデッキです。相手がどう思うとか、動画がたくさん再生されただのみられただの気にするのは、目的と手段が入れ替わってませんか?
「このデッキ使うの面白いわ!!」
これこそが自分のデッキに対する最大の賛辞です。
あとがき
来年はこういったコラム記事をメインに書いていけたらなって思います。
明日のサイドB担当はしらこさんです。過去は「やさころ」で様々な記事を上げられていましたが、遊戯王ブログナビ創設を経て、現在は新ブログを立ち上げ、「マスターデュエル」について物申す系の記事をメインに書かれている方です。明日どんな記事が上がるか楽しみですね。
aruku-kinshirei.hatenablog.com