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シャドール新規?実質汎用?《黄金卿エルドリッチ》の効果やシャドールにおける使い方考察

今回は今シャドール界隈を賑わせている《黄金卿エルドリッチ》(おうごんきょう)。今回はシャドールデッキにおけるその効果や使い方考察についての記事になります。

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遊戯王公式twitterより


 

 

 

 

 

 

 

シャドール のお供!カグヤの記事はこちら↓ 

yamachi-9rakura.hatenablog.com

 シャドール の回し方はこちら!↓

yamachi-9rakura.hatenablog.com

 

 

 

 

《黄金卿エルドリッチ》の効果おさらい

まずは効果のおさらい 。

 

《黄金卿エルドリッチ》は今日2020年3月7日に発売の「デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ」に収録されるカードです。

 

エルドリッチ、次期環境テーマと期待されるテーマの顔と言えるカードであるだけに、かなり強い効果を持っています!

効果モンスター

星10/光属性/アンデット族/2500/2800

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを墓地へ送る。

②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。

このカードを手札に加える。

その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。

この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。

 

まず①の効果は、手札から魔法・罠と自身を捨てて、場のカードを対象をとって墓地送りする効果を持ちます。

2:1交換とはいえ、単純に墓地送りという質の高い除去をモンスター、伏せ魔法罠問わず行える点は非常に優秀です

加えてこの効果、自分のカードも対象に取れるため、デッキ構築の幅をかなり広げてくれると期待できます。

 

次に②の効果は、場の魔法罠を墓地へ送って墓地の自身をサルベージする効果。その後、アンデット族を手札から特殊召喚できるのですが、このカード自体もアンデット族であるため、自身をそのまま特殊召喚できます

公式裁定はまだですが、伏せた魔法罠をそのままコストとして使えるはずですので、つまりは魔法罠を一枚切って効果破壊耐性付きの3500打点モンスターを立てることができます。

 

 

テーマ、もしくはアンデット族で使えばさらに強いカードですが、単体でも効果が完結しており、非常に優秀なカードであるといえます。 

 

 

シャドールで採用できる? 

このカードがなぜシャドールで採用できると言われているのか。

実際に私自身も採用して回すことができていないため、机上論でのお話にはなりますが、いくつか上げていきます。

 

実際にエルドリッチ採用シャドールと純エルドリッチを回してみての所感を追記しました。

 

光属性であり《影依融合》と相性がよい 

何より光属性である点が強いです。

光属性であるため、デッキ融合でネフィリムを作る際、デッキから墓地へ送れます。

単純に自己完結しているカードであるため、素引きしたとしても役割をもてるため、素引きはあまり怖くはなく厚く積んだ場合であっても手札融合の素材としても使えます。

 

シャドールフュージョンで墓地へ送った場合、原核を落とすことで即座にシャドールフュージョンを回収し、それをコストにエルドリッチを間接的に蘇生、なんてこともできます。

 

《影光の聖選士》とのシナジー

シャドールが現代遊戯王のスピードについていけている理由の一つである《影光の聖選士》(レーシャドールインカーネーション。エルドリッチはこのカードとの相性がよいです。

インカーネーションの強みは、墓地へ落ちたターンでも即座に使える点と、本来ターンを跨がないと使えないリバース効果をそのターン中に使うことができるという点にあります。

融合が行えない手札でインカーネーションを素引きした際、墓地へ送りたくても送れないということがたまにあります。そんな時にエルドリッチの効果のコストとして墓地へ送ることで、ヘッジホッグのリバース効果を即座に使い、融合を引っ張ってきたりできます。

 

2020/03/16追記

実際に使ってみると、インカネは墓地へ送れるがシャドールが送れないという場面が多く見られました。インカネの墓地効果発動には墓地にシャドールが必要であるため、エルドリッチ効果に加えて何かしらでシャドールを墓地へ送る必要があります。

そのため、初動におけるインカネとの兼ね合いはさほど良くはなく、あくまで中盤素引きした際に使えると言ったレベルの印象でした。

とにかく、インカネと併せて強く使うためには枚数が必要で、それに見合っているかと言われればそうでもない気もします。

 

 

 

高打点モンスターと苦手なカードへの回答

シャドールは融合テーマであるため、王宮の勅命魔封じの芳香にかなり弱いです。

エルドリッチは、バック除去も行えるため、それらのカードへの回答となり得ます。

また、自身の場も対象にできるという点を利用して、今まで相性が悪く採用できなかった王宮の勅命魔封じの芳香》などを自分の好きなタイミングで割れるため、これらのメタカードを採用することも可能となった、と言えます。

 

シャドールで勅命が貼られたらほぼ負けなことが多く、ただでさえきついオルターガイスト戦でのマッチ2戦目以降などでは魔封じが確実に入れられ、苦戦を強いられていましたが、こちらもそれらを採用しつつ抹殺の指名者の対象とすることも考慮することで、ある程度対策はできないかなぁと考えています。

 

自身の効果で特殊召喚した際の3500という打点は、効果破壊できずネフィリムで超えられないカードを超えられる頼もしい数値です。

 

とはいえ、打点に関してはリンクネフィリムを採用していれば、セレーネ素材アクセスコードをある程度容易に出せることから、必要ないという考えもあります。

yamachi-9rakura.hatenablog.com

 

 

 

ネフィリムで対応できないカードに対し墓地送りという除去を行える

エルシャドール・ネフィリム》は特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う際、ダメステ開始時に効果破壊を行う効果を持っているため、戦闘ではかなり強いカードです。

現環境でいえば、ディンギルスなどに対しては効果破壊と戦闘破壊で2枚も耐性を剥がせたりと戦闘面ではかなり優秀な印象を持ちます。

 

とはいえ、昨今では破壊耐性持ちのモンスターが多く見られ、ネフィリムで対処できないカードも増えてきています。

特殊召喚したエルドリッチの3500という打点ももちろん頼もしいですが、ネフィリムで超えられない効果破壊耐性持ちの高打点モンスターを①の効果で除去できるのは非常に優秀です。

 

 

 

総括して、

《黄金卿エルドリッチ》持ってきやすく、素引きしたとしても仕事ができるという点や、苦手なカードへの回答となる点が強く、それがシャドールかみ合っていると言えますね。

 

 

 

《黄金卿エルドリッチ》の弱い点

出張させた場合のエルドリッチの弱い点としては、やはり消費の多さが挙げられるでしょう。

 

純エルドリッチとして組んだ際は、2の効果のコストは簡単に賄えるため簡単にエルドリッチを場に出すことができ、それゆえにエルドリクシル魔法罠の効果で好きなアンデット族をリクルートできるのがかなり強いのですが、単体出張の場合はコストを自前で用意する必要があります。

 

 

インカーネーションのように、墓地へ送ることがメリットに繋がるのであれば良いですが、そうでない場合の消費は無視できるほど軽くはありません。

 

また、純エルドリッチでは組んだ場合は《呪われしエルドランド》で簡単にサーチが行えますが、出張の場合デッキから引っ張ってくるには一手間かかります。

 

また出張では被りも弱いと考えられ、《墓穴の指名者》の対象にもなってしまう点を踏まえると、薄く積んだ場合には出張したは良いが機能しないという場合が起こり得ます。

 

2020/03/16追記

実際に使ってみて思ったエルドリッチの強さは、エルドリッチを出力する手段の多さに起因する安定性と、一度エルドリッチを出力した後の罠の強さ、後続が尽きない継戦能力であると言えます。

 

それ以上に《キルドレイン》との相性の良さがかなり印象強くて、スキドレが強いデッキ、という感じがしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

採用するなら何枚?

シラユキと同じような役割を期待するのであれば、ピン差しかサイドが丸いかもしれません。

 

光の供給、召喚を介さない除去を求めるのであれば、メインから厚く積むのもありだと思います。

個人的には、メインサイド合わせて厚く積む方向から試して行きたいと考えています。

 

というのも、シャドールにおけるこのカードがかなり腐りづらいとい考えられるからです。

シャドール デッキにおいて現状何より求められるのが、初動でのネフィリムの着地。腐りにくい光属性というだけで、構築上ネフィリムの着地に貢献します。

(とはいえ、同じ枠にいれられるカードとして、エフェクトヴェーラー、サイフレームギアγなどがあげられるため、どれをとるかは一長一短です。今後変わってくる環境をみて考える必要がありそうです)

何よりメインから魔法メタである王宮の勅命等への解答を持てるのはかなり強いと考えています。

 

とはいえ一番の理由は、ただ単に新しいカードを試したいから!

制限改定や新ルール施行も近いですし、とりあえずは面白そうという理由で厚く積んで遊んでみようと思います。

 

 

ただ正直採用枚数なのですが……かなり悩ましいです……。

自分でもまだ結論が出せていないので、ちゃんと構築として今後答えを示したいですね。

 

2020/03/16追記

採用枚数に関しては、現時点で使っているカグヤ採用の純シャドール においては、サイドデッキに1枚さすという結論に至りました。実際に使ってみると、墓地送りと同じくらい35打点というのがかなり強かったです。

まあなんにせよ、昨日の制限改定と今日のルール改定で今後構築はガラッと変わりそうな気がするのですが……。

 

 

 

さいごに

今回はエルドリッチをシャドール でどう使うかという点に着目してお話ししましたが、《黄金卿エルドリッチ》、単純にエルドリッチというテーマとして、かなりのポテンシャルを秘めていそうですね。

 

魔法カードをコストとして使うということから、ウィッチクラフトなんかでも使えそうだなーと感じています。

 

とりあえず、現時点でもかなり期待の高いカードですが、後々評価が上がりそうな雰囲気もありますので、初動で3枚は確保しておこうかなと思います!